「タクシー狂躁曲」を読み終えて

 わたしは、いっかいの日雇い労働者です。(親会社は在日が経営している。あまりにも労働条件が悪く、3K職場)。在日をはじめ社会から阻害された労働者の働く職場、タクシー会社。そこで懸命に生き労働者の姿が描かれているようです。私も今の職場から転職を考える日々を送っています。その選択肢の一つがタクシー会社でしたが、あまりのきつい労働現場が描かれており、私の転職の選択肢の一つが消えてしまいました。
 在日二世のヤン・ソギルは痛烈に日本社会を批判している。偽善者ぜんとした日本人も登場しない。在日朝鮮人を抑圧し差別する日本の労働者階級に対する糾弾の表現ではないか。
 私たち日本人は、小泉の靖国参拝北朝鮮拉致問題をはじめとする排外主義と抗して、労働者としての国際主義的連帯を持って応えなければならないと思う。